コーヒーの砂糖とミルク、正しい置き方は?マナーを解説

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来客時にコーヒーを出す機会は多いですが、その際のコーヒー、砂糖、ミルクの置き方に迷うことはありませんか?
お客様に失礼のないよう、正しいマナーを知っておくことは大切です。
カップの出し方や向き、さらにはスプーンの置き方一つにも、おもてなしの心が表れます。
特に来客へコーヒーをお出しする際、インサートカップを使用する場合の対応など、具体的なシーンでの疑問も解消します。
この記事では、そうしたコーヒーの提供に関するマナーを詳しく解説します。

この記事でわかること
  • コーヒーと砂糖、ミルクの正しい配置
  • カップやスプーンの向きに関するマナー
  • 状況別(お菓子がある場合など)の出し方
  • お客様に失礼のない配慮のポイント
目次

コーヒーと砂糖、ミルクの基本的な置き方

コーヒーと砂糖、ミルクの基本的な置き方
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  • コーヒーを出す前の準備
  • カップの出し方 向きの基本
  • 基本的なスプーンの置き方
  • 砂糖の種類と置き場所
  • ミルクの種類と置き場所
  • シュガーポットとミルクポット

コーヒーを出す前の準備

お客様にコーヒーをお出しする際は、事前の準備が大切です。
まず、コーヒーが飲めるかどうかをあらかじめ確認しておくのが望ましいです。
中にはコーヒーが苦手な方や、健康上の理由(妊娠中など)でカフェインを控えている方もいらっしゃいます。
その場合は、お茶やカフェインレスのコーヒーなどを別途用意する配慮が求められます。

必要なものが揃っているかも確認しましょう。
ホットコーヒーであれば、カップ、ソーサー、スプーン、砂糖、ミルクが基本セットです。
これらを運ぶためのお盆も必要になります。

コーヒーをカップに注ぐ量は、7分目程度が目安とされています。
なみなみに注いでしまうと、運ぶ際にこぼれやすくなるだけでなく、お客様が飲むときにもこぼしてしまう恐れがあるためです。

カップの出し方 向きの基本

コーヒーカップをソーサー(受け皿)にセットしてお出しする際、カップの持ち手(取っ手)の向きには基本のマナーがあります。

一般的には、持ち手を右側にしてお客様の正面に置きます。
これは、多くの方が右利きであり、お客様が右手でそのままカップを持ち上げられるようにするためです。

ただし、カップに絵柄が入っている場合は例外があります。
メインとなる美しい絵柄がお客様の正面に見えるように置くことを優先します。
その結果として、持ち手が左側に来ることもあります。
どちらが正解か迷った場合は、まず絵柄を正面に、絵柄がない場合は持ち手を右側、と覚えておくと良いでしょう。

基本的なスプーンの置き方

スプーンの置き方にも定位置があります。スプーンは、ソーサーの上、カップの手前(お客様から見て一番近い位置)に置くのが基本です。

このとき、スプーンの柄(持つ部分)は、カップの持ち手と同様に右側を向くように揃えてセットします。
これにより、お客様が右手でスプーンを取りやすくなります。
砂糖やミルクをかき混ぜる動作がスムーズに行えるよう配慮する形です。

砂糖の種類と置き場所

砂糖には、スティックシュガーや角砂糖、ピラミッドタイプ(グラニュー糖の個包装)など、いくつかの形状があります。

これらをソーサーの上に一緒に乗せてお出しする場合、スプーンの手前、またはスプーンの左側の空いているスペースに置きます。
スティックシュガーであれば、スプーンに沿わせるように平行に置くと、見た目もすっきりと収まります。

ただし、ソーサーの上が狭くなってしまう場合や、砂糖を使わないお客様にとっては邪魔になってしまう可能性も考慮されます。

ミルクの種類と置き場所

コーヒー用のミルクとしては、ポーションタイプ(コーヒーフレッシュ)が一般的に使われます。

ミルクをソーサーに乗せる場合は、砂糖と同様に、スプーンの左側や手前側の空いているスペースに置きます。
お客様が砂糖とミルクの両方を使う可能性を考え、取りやすい位置に配置することが求められます。
ソーサーのスペースには限りがあるため、バランスよく配置するよう心がけます。

シュガーポットとミルクポット

砂糖やミルクを一人ずつのソーサーに乗せるのではなく、シュガーポットやミルクポット(ピッチャー)に入れて提供する方法もあります。

この場合、お客様が共有で使えるよう、テーブルの中央など、邪魔にならず皆が手を伸ばしやすい場所に置きます。
特にビジネスシーンでは、こちらの方がテーブルの上をすっきりと保てるため、好まれることも多いです。

ただし、お客様の中にはテーブルの中央まで手を伸ばすのを遠慮してしまう方もいらっしゃるかもしれません。
そのため、ポット類を置く際には「砂糖とミルクは、ご自由にお使いください」と一言添える心遣いが大切です。

失礼にならないコーヒーと砂糖、ミルクの置き方

失礼にならないコーヒーと砂糖、ミルクの置き方
Coffee Mag イメージ
  • お客様が使いやすい配置のマナー
  • インサートカップでコーヒーを出す場合
  • お菓子を一緒に出す順番
  • アイスコーヒーの場合
  • コーヒー 砂糖 ミルク 置き方まとめ

お客様が使いやすい配置のマナー

コーヒーをお出しする際、お客様のテーブルの上にすでに資料やノートパソコンが広がっていることは少なくありません。

そのような場合、基本的にお客様の正面を避け、右側にコーヒーを置きます。
これも右利きの方が多いことを想定した配慮です。
もし、お客様が左利きであることが事前にわかっていれば、左側に置くといった柔軟な対応ができると、より丁寧な印象を与えられます。

大切なのは、お客様の邪魔にならず、かつ飲みやすい位置はどこかを瞬時に判断することです。
無理にマナー通りの位置に置こうとして、お客様の持ち物を汚してしまっては本末転倒です。
状況に応じて「右側(または左側)に失礼します」と声をかけながら置くと良いでしょう。

インサートカップでコーヒーを出す場合

オフィスでの大人数の会議や、ややカジュアルな応対の場面では、陶器のカップではなくインサートカップ(プラスチック製のホルダーに紙コップをはめ込むタイプ)を使用することもあります。

インサートカップの場合、ソーサーは使用しないのが一般的です。
そのため、厳格な置き方のマナーは適用されませんが、配慮は必要です。

砂糖やミルクは、カップの横(右側など)に直接置くか、小さなトレイやカゴにまとめてテーブルの中央に置き、共有してもらう形を取ります。
ホルダーの向きに特に決まりはありませんが、お客様がスムーズに手に取れるように配慮して配置します。

お菓子を一緒に出す順番

コーヒーと一緒にお菓子をお出しする際にも、順番と配置のマナーがあります。

一般的に、お客様から見て左側にお菓子、右側にコーヒー(飲み物)を配置します。
もしおしぼりも同時にお出しする場合は、最も右側(または手前)におしぼりを置きます。

お出しする順番も大切です。先に出したものの上を腕が横切る「袖越し(そでごし)」は、マナー違反とされています。
そのため、お菓子、コーヒー、おしぼりの順に、お客様の左側から順に置いていくか、置く位置を考慮しながらスマートに提供する必要があります。

アイスコーヒーの場合

夏の暑い日には、ホットコーヒーの代わりにアイスコーヒーをお出しする機会も増えます。

アイスコーヒーを提供する場合、必要なものは以下の通りです。

  • グラス
  • コースター(水滴でテーブルが濡れるのを防ぐため必須です)
  • ガムシロップ
  • フレッシュポーション(ミルク)
  • ストロー(必要に応じて)
  • おしぼり(グラスの水滴を拭くためにもあると親切です)

お出しする際は、まずお客様の正面にコースターを置きます。
次に、グラスの周りの水滴を軽く拭き取ってから、コースターの上に乗せます。

ガムシロップとフレッシュは、グラスの横(手前や右側など)に添えます。
ストローも同様に添えてお出ししましょう。

コーヒー 砂糖 ミルク 置き方まとめ

これまでに解説した、コーヒー、砂糖、ミルクの置き方や関連するマナーのポイントをまとめます。

  • コーヒー、砂糖、ミルクの置き方には基本のマナーがある
  • カップの持ち手は基本的に右側に向ける
  • 絵柄のあるカップはメインの絵柄を正面に向ける
  • スプーンはカップの手前に置き、柄は右側に向ける
  • 砂糖やミルクはソーサーの手前や左側のスペースに置く
  • スティックシュガーはスプーンに沿わせると収まりが良い
  • シュガーポットなどはテーブル中央に置き「ご自由に」と声をかける
  • お客様の前に資料がある場合は右側に置くのが基本
  • お菓子と一緒に出す場合はお菓子が左、コーヒーが右
  • 先に出したものの上を越える「袖越し」は避ける
  • アイスコーヒーの場合はコースターが必須
  • ガムシロップやフレッシュはグラスの横に添える
  • インサートカップの場合はソーサー不要だが配慮は必要
  • コーヒーを出す前に飲めるか確認するのが親切
  • お客様が使いやすい、飲みやすい位置に置く心遣いが最も大切
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