アラビカ種とロブスタ種の違いを解説!味や値段、カフェイン量

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コーヒー豆を選ぶとき、「アラビカ種」や「ロブスタ種」という言葉を目にしたことはありませんか。
このアラビカ種とロブスタ種について、具体的にどのような違いがあるのか疑問に思う方も多いでしょう。

この記事では、コーヒー豆の基本となるこれらの品種について、味や香りの特徴から値段の傾向、主な産地、そして栽培される割合まで、あらゆる角度から徹底的に解説します。
そもそもコーヒー豆の三大品種とは何か、その中でアラビカ種とロブスタ種、リベリカ種がどのような位置づけなのかも明らかにします。

また、アラビカ種とカネフォラ種の種違いといった専門的な内容から、ロブスタ種はまずいという噂の真相、缶コーヒーにロブスタ種が使われるのはなぜかといった日常的な疑問にもお答えします。
さらに、多くの方が気になるカフェイン含有量の違いや、スタバのロブスタ種とはどのようなものなのか、そしてアラビカ種の代表的な銘柄には何があるのかについても掘り下げていきます。
この記事を読めば、二つの品種に関するあなたの疑問がすべて解消されるはずです。

この記事を読むことで、あなたは以下の点について深く理解できます。

この記事でわかること
  • アラビカ種とロブスタ種の味や香り、栽培条件などの基本的な違い
  • それぞれの品種がどのような製品に使われているかの具体的な用途
  • 「まずい」という噂や値段の差など、よくある疑問に対する明確な答え
  • 自分の好みに合ったコーヒー豆を選ぶための実践的な知識
目次

アラビカ種とロブスタ種の基本的な違い

アラビカ種とロブスタ種の基本的な違い
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  • コーヒー豆の三大品種はアラビカ種など
  • アラビカ種とカネフォラ種の明確な違い
  • 世界で栽培される豆の割合
  • 主な産地と栽培環境について
  • カフェイン含有量の違いを比較
  • 値段に差が生まれる理由とは

コーヒー豆の三大品種はアラビカ種など

コーヒー豆の三大品種はアラビカ種など
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私たちが普段飲んでいるコーヒーの元となるコーヒー豆は、元をたどると大きく3つの原種に分類されます。
これが「コーヒーの三大原種」と呼ばれるもので、「アラビカ種」「ロブスタ種(正式にはカネフォラ種)」「リベリカ種」の3つを指します。

アラビカ種 (Arabica)

現在、世界で最も広く栽培・飲用されているのがアラビカ種です。
世界のコーヒー生産量の約6割を占め、その豊かな風味と複雑な酸味、華やかな香りから高品質なコーヒー豆として知られています。
ブルーマウンテンやキリマンジャロといった有名な銘柄のほとんどが、このアラビカ種に属します。
ただし、病害虫や気候の変動にデリケートで、栽培には手間がかかるという側面も持っています。

ロブスタ種 (Robusta) / カネフォラ種 (Canephora)

アラビカ種に次いで生産量が多いのがカネフォラ種で、その中でも代表的な品種が「ロブスタ種」です。
そのため、一般的に「カネフォラ種=ロブスタ種」として扱われることが多くなっています。
病害虫に強く、高温多湿な環境でも力強く育つことから「ロブスタ(Robusta:強靭な、力強いという意味)」と名付けられました。
味わいは苦味が強く、麦茶のような独特の香ばしさを持つのが特徴です。

リベリカ種 (Liberica)

リベリカ種は、世界のコーヒー生産量における割合が1%にも満たない、非常に希少な品種です。
アフリカ西海岸のリベリアが原産で、豆の形が菱形という特徴的な外見をしています。
主に生産地域内で消費されることが多く、国際的に流通することはほとんどありません。
そのため、日本国内でリベリカ種のコーヒーを味わう機会は極めて稀です。

以上の通り、私たちが日常的に接しているコーヒーは、そのほとんどがアラビカ種かロブスタ種であると言えます。

アラビカ種とカネフォラ種の明確な違い

アラビカ種とカネフォラ種の明確な違い
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アラビカ種と、その代表格であるロブスタ種を含むカネフォラ種は、植物学的な特徴から味わい、成分、栽培条件に至るまで多くの点で異なります。
両者の違いを理解することは、コーヒーの奥深い世界を知る第一歩となります。

以下に、それぞれの主な違いを表形式でまとめました。

項目アラビカ種ロブスタ種(カネフォラ種)
豆の形状楕円形で平たい、センターカットがS字丸みを帯びており厚い、センターカットが直線
味わいの特徴豊かな風味、心地よい酸味、甘い香り強い苦味とコク、麦のような香ばしさ
酸味強い弱い
苦味弱い強い
香りフルーティー、フローラルなど複雑で華やかゴムや麦を思わせる独特の香り
栽培条件標高900m以上の高地、冷涼な気候標高800m以下の低地、高温多湿な気候
病害虫への耐性弱い(特にサビ病に脆弱)強い
主な用途レギュラーコーヒー、スペシャルティコーヒーインスタントコーヒー、缶コーヒー、エスプレッソのブレンド

成分の違い

味わいに大きく影響する成分にも明確な差が見られます。
公式サイトなどの情報によると、カフェインの含有量はアラビカ種が生豆100gあたり約1.5%であるのに対し、ロブスタ種は約2.5%とされています。
また、コーヒーらしい風味や酸味の元となるショ糖などの少糖類はアラビカ種の方が多く、強い苦味の原因とされるクロロゲン酸類はロブスタ種の方が多いという報告があります。
脂質の含有量もアラビカ種の方が多く、これが口当たりのなめらかさに繋がっていると考えられます。

これらの違いが、それぞれの品種が持つ個性となり、用途の使い分けに繋がっているのです。

世界で栽培される豆の割合

世界で栽培される豆の割合
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世界のコーヒー市場は、主にアラビカ種とロブスタ種によって構成されています。
国際コーヒー機関(ICO)などの調査によると、近年の世界のコーヒー生産量全体のうち、およそ60%をアラビカ種が、残りの約40%をロブスタ種が占めているとされています。

長年にわたり、品質の高さからアラビカ種が市場の主流を占めてきました。
スペシャルティコーヒー市場の拡大に伴い、その需要は安定しています。

しかし、近年ではこの勢力図に変化の兆しが見られます。
地球温暖化に伴う気候変動の影響で、デリケートなアラビカ種の栽培が困難になる地域が増えているのです。
一方で、病害虫に強く、より過酷な環境でも栽培が可能なロブスタ種の存在感が増しています。

また、ベトナムのように国を挙げてロブスタ種の生産に力を入れ、品質向上に取り組む国も増えてきました。
これにより、単なる安価な原料としてではなく、独自の魅力を持つコーヒーとしてのロブスタ種の価値が見直されつつあります。
将来的には、この生産割合がさらに変動していく可能性も十分に考えられます。

主な産地と栽培環境について

主な産地と栽培環境について
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コーヒー豆の風味は、品種だけでなく、育った土地の気候や土壌、つまり「テロワール」に大きく影響されます。
アラビカ種とロブスタ種は、それぞれに適した栽培環境が異なるため、世界の主要な産地も分かれています。

アラビカ種の主な産地と栽培環境

アラビカ種は、その繊細さから栽培条件が限定されます。

  • 標高: 標高900m〜2,000mの高地での栽培が適しています。
    昼夜の寒暖差が大きいほど、コーヒーチェリーがゆっくりと成熟し、豊かな酸味と風味が凝縮されます。
  • 気候: 年間平均気温が18℃〜22℃程度の冷涼な気候を好み、霜や直射日光に弱いという特徴があります。
  • 主な生産国: これらの条件を満たす「コーヒーベルト」と呼ばれる熱帯・亜熱帯地域に産地が集中しています。
    代表的な国としては、ブラジル、コロンビアなどの中南米諸国や、エチオピア、ケニア、タンザニアといった東アフリカの国々が挙げられます。

ロブスタ種の主な産地と栽培環境

一方、ロブスタ種はその名の通り、よりタフな環境で育ちます。

  • 標高: 標高800m以下の比較的低い土地でも栽培が可能です。
  • 気候: 年間平均気温が24℃〜30℃程度の高温多湿な気候に適応できます。
  • 主な生産国: アラビカ種の栽培が難しい東南アジアやアフリカの一部地域で盛んに栽培されています。
    世界最大のロブスタ種生産国はベトナムで、これにブラジル、インドネシア、インドなどが続きます。

このように、両者は全く異なる環境で栽培されており、そのことがそれぞれの個性的な味わいを育む要因の一つとなっています。

カフェイン含有量の違いを比較

カフェイン含有量の違いを比較
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コーヒーを飲む目的の一つとして「眠気覚まし」を挙げる方も多いでしょう。
その効果をもたらす成分がカフェインですが、この含有量もアラビカ種とロブスタ種では大きく異なります。

一般的に、ロブスタ種のカフェイン含有量はアラビカ種の約2倍あるとされています。
各種研究機関のデータによると、コーヒー生豆に含まれるカフェインの割合は、以下のようになっています。

  • アラビカ種: 約0.6% 〜 1.5%
  • ロブスタ種: 約2.2% 〜 2.8%

この差は、植物が自らを害虫から守るために生成する成分がカフェインであることに由来します。
病害虫に弱いアラビカ種に比べて、害虫が多い低地で育つロブスタ種は、より多くのカフェインを生成することで身を守っていると考えられているのです。

このカフェイン量の違いは、コーヒーの味わいにも影響を与えます。
カフェインは苦味成分の一つであるため、含有量が多いロブスタ種の方が、より強くはっきりとした苦味を感じやすくなります。
ただし、前述の通り、ロブスタ特有の強い苦味の主成分はクロロゲン酸類の影響が大きいとされています。

したがって、「しっかりと目を覚ましたい」「ガツンとした苦味を楽しみたい」という場合にはロブスタ種が多く含まれるコーヒーを、一方で「カフェインは控えめに、風味や香りを楽しみたい」という場合にはアラビカ種のコーヒーを選ぶのが合理的と言えるでしょう。

値段に差が生まれる理由とは

値段に差が生まれる理由とは
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一般的に、コーヒー豆の市場価格はロブスタ種よりもアラビカ種の方が高価になる傾向があります。
この値段の差は、主に「生産コスト」「収穫量」「市場での需要」という3つの要因によって生まれます。

1. 生産コストの違い

アラビカ種は、前述の通り非常にデリケートな品種です。
病害虫に弱く、サビ病などで農園が全滅するリスクもあります。また、栽培には標高の高い特定の環境が必要となるため、栽培できる土地が限られます。
これらの要因から、アラビカ種の栽培には多くの手間とコストがかかります。
一方、ロブスタ種は病害虫に強く、低地でも栽培できるため、比較的少ないコストで安定的に生産することが可能です。

2. 収穫量の違い

ロブスタ種は1本の木から収穫できるコーヒーチェリーの量が多く、生産効率が高い品種です。
対してアラビカ種は、収穫量も天候などに左右されやすく、単位面積あたりの収穫量はロブスタ種に劣ります。

3. 市場での需要の違い

スペシャルティコーヒー市場で評価されるのは、そのほとんどが複雑で豊かな風味を持つアラビカ種です。
高品質なアラビカ種には高値がつくことも珍しくありません。
このように、品質に対する需要が価格を押し上げる要因となっています。
ロブスタ種は主に工業用(インスタントや缶コーヒー)の原料として大量に取引されるため、価格はアラビカ種ほど高騰しにくいのが現状です。

これらの理由から、アラビカ種は高価、ロブスタ種は安価という価格構造が成り立っています。
ただし、近年では品質を追求した「ファインロブスタ」のように、通常のアラビカ種よりも高値で取引されるロブスタ種も登場しており、価格は品質によって多様化しつつあります。

アラビカ種とロブスタ種の用途と疑問

アラビカ種とロブスタ種の用途と疑問
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  • ロブスタ種はまずいという噂は本当?
  • 缶コーヒーにロブスタ種が使われる理由
  • スタバで使われるロブスタ種とは?
  • アラビカ種の代表的な銘柄を紹介
  • アラビカ種とロブスタ種の特徴まとめ

ロブスタ種はまずいという噂は本当?

ロブスタ種はまずいという噂は本当?
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「ロブスタ種はまずい」「ゴムのような味がする」といった評価を聞いたことがあるかもしれません。
このようなイメージが定着している背景には、いくつかの理由が考えられます。

第一に、ロブスタ種が持つ独特の風味が挙げられます。
アラビカ種が持つフルーティーな酸味や華やかな香りに慣れた人にとって、ロブスタ種の持つ麦を焦がしたような香ばしさや、ガツンとくる強い苦味は、刺激が強く、ネガティブに感じられてしまうことがあります。

第二に、これまでの主な用途が関係しています。
ロブスタ種は長らく、コストを抑えるための増量剤や、インスタント・缶コーヒーの原料として、品質よりも価格や生産性が重視されてきました。
そのため、丁寧にハンドピック(欠点豆の除去)などの品質管理が行われないまま流通することも多く、その結果として雑味や不快な風味が「ロブスタ種の味」として認識されてしまった側面があります。

しかし、この評価は必ずしも正しくありません。
近年、生産技術や精製方法の向上により、品質を格段に高めた「ファインロブスタ」や「スペシャルティロブスタ」と呼ばれる高品質なロブスタ種が登場しています。
これらは欠点豆が丁寧に取り除かれ、品種本来の持つチョコレートやナッツのような甘い風味、クリーミーな口当たりを楽しむことができます。

また、エスプレッソの本場イタリアでは、濃厚なコクと豊かなクレマ(泡)を生み出すために、あえて高品質なロブスタ種をブレンドするのが伝統的なスタイルです。

要するに、ロブスタ種が一概に「まずい」わけではなく、その品質と用途によって味わいは大きく変わるということです。
アラビカ種にはない力強いボディ感や香ばしさは、ブレンドや飲み方次第で大きな魅力となり得るのです。

缶コーヒーにロブスタ種が使われる理由

缶コーヒーにロブスタ種が使われる理由
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自動販売機やコンビニエンスストアで手軽に購入できる缶コーヒー。
この多くにロブスタ種が主原料として、あるいはブレンドの一部として使用されています。
その理由は、缶コーヒーという製品の特性とロブスタ種の性質が非常に良く合致しているからです。

1. コストパフォーマンス

最大の理由は経済性です。缶コーヒーは100円台という手頃な価格で提供されています。
この価格を実現するためには、原料となるコーヒー豆を安価に、かつ大量に仕入れる必要があります。
病害虫に強く、大量生産が可能なロブスタ種は、この条件に最適な品種と言えます。

2. 加工耐性と風味の安定性

缶コーヒーは、抽出したコーヒーを缶に詰めてから加熱殺菌処理を行います。
この過程で、繊細な風味を持つアラビカ種は、その特徴である酸味や香りが損なわれやすいという弱点があります。
一方、ロブスタ種は風味が変化しにくく、加熱処理後もしっかりとしたコーヒー感や苦味を保つことができます。

3. 求める味わいの実現

缶コーヒー、特にミルクや砂糖が入ったタイプに求められるのは、それらに負けない力強いコーヒーの味わいです。
ロブスタ種の持つガツンとした苦味と深いコクは、ミルクのまろやかさや砂糖の甘さと合わさることで、バランスの取れた味わいを生み出します。
アラビカ種だけでは、やや物足りない印象になってしまうことがあるのです。

これらの点から、ロブスタ種は缶コーヒーにとって、価格、品質保持、味わいの全ての面で非常に重要な役割を担っていることがわかります。

スタバで使われるロブスタ種とは?

スタバで使われるロブスタ種とは?
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高品質なコーヒー体験を提供するスターバックスは、「高品質のアラビカ種コーヒー豆のみを調達・焙煎する」ことを基本方針として掲げています。
実際に、店頭で販売されているコーヒー豆のほとんどはアラビカ種100%です。

しかし、一部の製品には例外的にロブスタ種がブレンドされています。
その最も代表的な例が、エスプレッソ系のドリンクのベースとなる「エスプレッソ ロースト」です。

スターバックスがエスプレッソにロブスタ種をブレンドする目的は、主に以下の2点にあると考えられます。

  1. 豊かなクレマの生成: エスプレッソの品質を象徴するのが、表面を覆う「クレマ」と呼ばれる黄金色のきめ細かい泡です。
    ロブスタ種はアラビカ種に比べて脂質が少ない一方で、豊かなクレマを形成するのに寄与すると言われています。
    このクレマが、エスプレッソ特有のなめらかな口当たりと、香りを閉じ込める蓋の役割を果たします。
  2. 味の深みとボディ感: ラテやカプチーノのように、大量のミルクと合わせるドリンクでは、ミルクに負けない力強いコーヒーのコク(ボディ感)が求められます。
    ロブスタ種を少量ブレンドすることで、コーヒー全体の味わいに深みと厚みが増し、バランスの取れた一杯が完成します。

ただし、スターバックスが使用するのは、一般的なロブスタ種とは一線を画す、徹底的に品質管理された高品質なものに限られます。
あくまでアラビカ種の風味を最大限に活かしつつ、その魅力を補強する「名脇役」として、計算された上でロブスタ種が使われているのです。

アラビカ種の代表的な銘柄を紹介

アラビカ種の代表的な銘柄を紹介
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アラビカ種は、産地や栽培品種によって驚くほど多様な風味を持つことが最大の魅力です。
ここでは、世界的に有名で人気のある代表的な銘柄をいくつか紹介します。

ブルーマウンテン

ジャマイカのブルーマウンテン山脈の特定エリアでのみ栽培される、最高級銘柄の一つです。
苦味、酸味、甘味、コクの全てのバランスが絶妙に調和しており、「黄金のバランス」と称されます。
上品で滑らかな口当たりと、澄んだ後味が特徴です。

キリマンジャロ

タンザニアのキリマンジャロ山麓で栽培されるコーヒー豆のブランド名です。
強い酸味と豊かなコク、甘い香りが特徴で、そのキレのある味わいは多くのコーヒーファンを魅了しています。

モカ

「コーヒーの貴婦人」とも呼ばれる、独特の風味を持つ銘柄です。
エチオピア産の「モカ・ハラー」やイエメン産の「モカ・マタリ」が有名で、熟した果実のようなフルーティーな酸味と、ワインやスパイスにも似た複雑で華やかな香りが特徴です。

グアテマラ

中米グアテマラで生産されるコーヒーは、栽培される標高によって格付けされます。
特に標高の高い地域で栽培されるものは品質が高く、フルーツのような甘い香りと上質な酸味、しっかりとしたコクを兼ね備えています。

コロンビア

マイルドコーヒーの代名詞とも言えるのがコロンビア産コーヒーです。
甘い香りとまろやかなコク、そして柔らかな酸味のバランスが良く、誰にでも飲みやすい味わいが特徴です。

これらの他にも、ブラジル、ハワイ(コナ)、インドネシア(マンデリン)など、世界中の産地で個性豊かなアラビカ種が栽培されています。
色々な銘柄を試して、自分だけのお気に入りを見つけるのもコーヒーの大きな楽しみ方の一つです。

アラビカ種とロブスタ種の特徴まとめ

アラビカ種とロブスタ種の特徴まとめ
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この記事では、コーヒーの二大品種であるアラビカ種とロブスタ種について、その違いから用途、さまざまな疑問までを詳しく解説してきました。
最後に、この記事の重要なポイントをまとめます。

  • コーヒーの三大原種はアラビカ種、ロブスタ種(カネフォラ種)、リベリカ種の3つ
  • 世界のコーヒー生産量はアラビカ種が約6割、ロブスタ種が約4割を占める
  • アラビカ種は風味豊かで酸味が特徴、高品質なレギュラーコーヒーに使われる
  • ロブスタ種は苦味が強くコクがあり、インスタントや缶コーヒーに多用される
  • 豆の形状はアラビカが楕円形、ロブスタが円形に近い
  • カフェイン含有量はロブスタ種がアラビカ種の約2倍
  • 栽培条件も異なり、アラビカは高地、ロブスタは低地で栽培される
  • 病害虫への耐性はロブスタ種の方がはるかに強い
  • 生産コストと手間がかかるため、一般的にアラビカ種の方が高価である
  • ロブスタ種が「まずい」と言われるのは品質管理や風味の特性による誤解も大きい
  • 近年は品質の高い「ファインロブスタ」も登場している
  • 缶コーヒーにロブスタ種が使われるのはコスト、加工耐性、味のバランスのため
  • スターバックスは主にアラビカ種だが、一部エスプレッソには高品質なロブスタ種をブレンド
  • エスプレッソにロブスタを混ぜることで豊かなクレマとボディ感が生まれる
  • ブルーマウンテンやモカ、キリマンジャロはアラビカ種の代表的な銘柄である
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